ゾルゲルしおり横浜公演&白川直樹さんからご挨拶が届きました。


―― Dance & Music InfoMation ――――――――――――――――――――――――――――


ゾルゲルしおり「DISCHARGE」

おりていく時間、さらされる身体。
大橋可也&ダンサーズの中心的ダンサーとして活躍しているダンサー・多田汐里による初めてのソロ公演です。
今回は、水やスライムなどの流動的な素材を用いた音響と視覚効果によってトーキョーワンダーサイトなどで受賞したアートユニット・ゾルゲルプロとの新プロジェクト「ゾルゲルしおり」として、STスポットの空間をつくり変えたパフォーマンスをおこないます。
新たな衝撃にどうぞお立会いください。
http://dancehardcore.com/archives/000512.shtml

[上演日時]
2010/1/8(金)20:00 1/9(土)19:00 1/10(日)15:00
開場は開演の30分前

[会場]
STスポット
横浜市西区北幸1-11-15横浜STビルB1
横浜駅西口徒歩8分
http://stspot.jp/

[料金]
一般(前売)2,000円 一般(当日)2,300円
学生(前売)1,500円 学生(当日)1,800円

[チケットご予約方法]
PCからチケット申し込みフォームをご利用ください。
http://dancehardcore.com/archives/000515.shtml

または、tickets@dancehardcore.comまで、以下の1から6までをご連絡ください。
1. お名前(フルネーム) 2. ふりがな 3. 当日ご連絡のつく電話番号 4. ご希望日時 5. 券種(一般または学
生) 6. 枚数


Kakuya Ohashi and Dancers
http://dancehardcore.com/



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黒川直樹様 

こんばんは、白川です。
もしかしたら2009年でこのアウタビュも終わりと思われましたでしょうか。
そうでなくてごめんなさい、と思ってもいないことを謝ることについて上手に皮肉を言えたとしたら、さらにそれをはぐらかすようなフレーズがなんども読める「ある夜のエクス」ですけれど、黒川さん、大晦日はいかがお過ごしでしたか。
私は数十年ぶりにまるまる紅白を見まして、そこにあらわれる無数の(嘘です。ほぼ、三つに集約される)セレブな偶像と愛の抽象にめまいを覚えたのですけれど、おそらくあれは飲みすぎた大吟醸のせいだったのでしょうね。すいすいといく。そして翌日に沈む。これはまるで、まるで、まるで……と、この続きをあかすべく頁をめくります。
ところで。
紅白の壇上にはSMAPが歌う「きみはこの世界でたったひとつの……」や酸欠にエクスタシーを感じておられる生粋のマゾヒストと見受けられる吉田美和が継ぐ「きみ、らぶ、わたし」が流れ。かたや、古今東西の小説・音楽・映画それぞれの巨匠が描いてきた「唯一性、愛、孤立、価値、我と汝」とは、どこがどう違うのでしょう。
いえ、これはカマトトぶって言ってるのではなくって、おそらく……ではなく……たしかに……どこかがどうにか違うはずなのです、SMAPやドリカムが口にする歌詞と、いわゆる芸術と呼ばれる作品にある言葉とでは、どこか、どうにか違うはずなのですが……このように、まだそれがよくわからずいるのです。
紅白はすべての歌にテロップが表示されるものですから、あーもーいいよわかったよ……なんてイライラしながら小平のウラハラで熱心に文字を追ってみたところ、そこには「ある夜のエクス」に重なる言葉もまた、たくさんあったのです。
それから、批評や評論における「引用」のこと。
大量生産と無尽蔵に消費されるばかりのポップソング、その歌詞は……ここにも繋がりそうな気がするのですけれど、まだ正月やすみのボンヤリ感を払拭できす、そのままアウタビュの草稿に書きなぐってみましたコンチクショウ。
逆さにすればまた顔が現れるのがフクワライという新春の戯れだといいます。まわした駒を眺めていたら酔っ払ってしまった。そのグラグラフィーリングは、そういえば紅白を見ていたときの体感とそっくりである。
この謎については、またあらためて伺えたら幸いです。
うつくしい響きで言葉を喋ることのできる大虎は、人知れぬ森の奥深くで、かなしい音を立てながら人の骨を砕く人食いにごさいます。
2010年も白川直樹アウタビュよろしくお願いいたします。
(ちかぢか「ホワイトリバー君」という留学生からのアウタビュ原稿を転載する予定です)


(OuterViewer / Naoki Shirokawa)  >>> http://alta-x.seesaa.net/


留学生とは?転載とは?……天災?