JAPANベスト&カメルーン×ジャパン展望


タニマチ公認証が届きました。
これで大手を振って関取を銀座のクラブだとかに連れて行けるんです。
でかい声でドンペリとかホステスにオーダーしちゃってさ?
場所中はTVにバッチリ写る升席にデデンとくつろぐ。
なんつーのは嘘で電車やバスに乗らずに行けるスタジアムを探そう。
JFL、女子リーグ、大学選手権、プリンスリーグ天皇杯……
七月以降が楽しみです。
どんな選手がいるのか。


JAPANナショナルチームの話。
召集されたメンバーのなかじゃ、
これがおれのリアリティだし、
ファンタジーも感じる布陣。


    森本
松井      本田

 長谷部  中村(剛)

    今野
長友       稲本
   田中 中沢

    川島


このメンバーで戦ってくれるなら、
オランダに五発くらっても応援し続けるよ。
だが結局……岡田はこのメンバーだろ
(森本、松井、稲本、中村(剛)の先発はないんだろ……
今野も中盤じゃなくて使うとしてもサイドなんだろ?)
      +
カメルーン×ポルトガルを見て
じゃあさ、せめてカメルーン戦には……

    岡崎
本田     大久保

 中村(俊) 遠藤

    長谷部
長友       今野
   田中 中沢

    川島


ポジションの左右は流動的なあれで。
でも阿部なんだろうな中盤の底……。
世界中のフットボールファンが落胆している、
カメルーンの惨状が残念でならない。
まったくチームになってない。
カメルーンポルトガル
選手の“格”は同レヴェルなのに、
総合力の“桁”が違った。


フットボールは11人のクオリティの足し算には絶対ならない。
掛け算だったり乗算になることもあれば、
引き算とか割り算になってしまうこともある。
しかも超エースがブレーキかけてしまうとか。
見ていてそこが面白い(もどかしい)。
やってる人たちはこの点も難しさなんだろうな。


南アW杯の出場選手が出揃ったらしい。
エース、点取り屋、中心、求心的存在、キャプテンクラス……
どの国だってその決定的な存在にあやかりたいし、
だがその存在があればあったで頭を悩ませている各国のコンディションだ。
リッピは天才だが札付きのカッサーノを入れなかった。
フランスのドメネクはフランス・ストリートの成り上がりベンゼマを落とし、
ドメネクの美人の嫁との浮名が囁かれたピレスやジュリは無視された。
ピレスとジュリを誘惑したんだとしたらドメネクの嫁には何色のカードを出すべきか。
すくなくともドメネク嫁のフットボーラーを見るセンスは旦那よりありそうだ。
ブラジルの鬼軍曹ドゥンガは、
キャリアのサウダージにサンバ・シザースを踊るロナウジーニョをネロと断じ、
ついこないだおれがリリック書かせてもらったウォルコットはフィットネスの問題があったのか……
フランケンシュタイニズムの崇拝者ファビオ・カペッロからイン・グランズ失格の烙印を押された。
かたやそのイングランド・プレミアリーグで戦うチェルシー所属の2人、
これはおそらくロシアンギャング・油モビッチの呪いなんだろ?
じゃなきゃギャング・ギャク(=笑ってるけど当然ガチ)にまるめこまれたか……
さもなくば資本主義の女神から……
「来シーズンも稼ぐようにね」って早めのシーズン・オフを不幸のキスに見舞われチュったとか、
なんにせよW杯の主役クラスと目されたドイツのアウト・スター「バラック」と、
ミスター・ガーナの「エッシェン」のチェルシー組が本番直前に共倒れ、
そしてチキューの裏側トーキョーをドライブ中に南アへの祈りを捧げていたキング・カズは、
おもむろにアマチュアのカマを掘った。
しかし彼は千載一遇に備えウォームアップを止めないし、
リサコ婦人はモノラルな微笑みを浮かべ続けるだろう。


カメルーンは弱点も明らかだった。
サイドの空白、ディフェンスプレーヤーの連携不足、攻撃システムの脆弱……
なにせ秩序がないんだよ。
しかし無秩序じゃない。
つまりアナーキーな怖さには欠けるし、
スムースネスもダイナミズムも乏しい。
しかも超エースのサミュエル・エトーがゲームに集中できてないときたもんだ。
カメルーンナショナルチーム ――
今さまざまなゴシップが報道されてるが、
なんにせよエトーにはCLのファイナルまでやったシーズンの疲れが溜まってると思う。


「まとまりのない、型も堪えもない、結束力のない」
そういうチームが……、
二年も三年もかけて各大陸の予選が行われる、
その勝者=代表だけが集うW杯にいるっていうことがマジむなしいよ。
そんなむなしさを帯びてるなんつーのはJAPANだけで十分だった。
しかしカメルーンひどい。それも深刻だ。
個のクオリティは日本のずっと上なのにな……
どうしたって見たいよなカメルーンのフルフォーム……
あと一週間で彼らがまとまるかもしれない。
ましてゲームが始まればどう転ぶかかわからない。
覚醒するか? 
あの秩序の無さがカオスとなり、
とんでもないフェノメノを生み出すかもしれない。
そうだったらいいな。


おれはずっと岡田に辞めてくれと言ってきたし、
日本サッカー後援会に登録し正式なタニマチとなった今だって、
やっぱり岡田に辞めてもらいたいし、
そういう岡田が監督をやっていることは忘れられないので、
日本チームに期待できないでいる。
石川の落選をはじめ代表選考にも疑問だらけ、
結局バックアッパーだって穴だらけじゃないか。
韓国戦からイングランド戦も見たが、
言いたいことは……………………止めよう、きりが無い。
とにかく半年前から、
「このままじゃ三戦全敗だが、どうやって勝ち点を挙げるつもりか」
と書いた。
いまになっても戦法や戦術が見えない。
おれだけか?
そうかもしれない。ピッチ上じゃ違うかもしれない。
伝えられるより紳士かもしれない、岡田、わからないが、そういう可能性もある。
そもそもフットボールを勝つためだけにプレイする必要はないんだ。
ここについてコンセンサスがチーム内に取れてるのかもしれない。
「たのしい」とか「ゆめみたいな」とか「パスをつなごうとする」とか、
なんかそういうイメージのもとに戦おうって約束を彼らが交わしたのかもしれない。
そんなこと悪魔は許さないが、ヤオロズのなかにはヌルい神もいるんだろ?
彼らがなにを考えているかなんてわかんないんだ。
どんだけ話をしたって「人や人の考えがわかる」なんてないだろってレヴェルだけじゃなく。
おれは彼らの肉声を聞けるところにいない。
メディアを通してしか言葉が伝わってこない。
しかしおれはメディアとプレーヤーは亀裂に隔てられてると見てる。
毎日厳しい場所で戦っている日本人と、
とりあえず飯が食えて友達も居て居心地のいい場所と金になる仕事を持ってる日本人とじゃ、
使ってる言葉が同じでも、
その程度や密度や解像度や深度に違いが出てきて当然だ。
ここに端を発するメディアとプレイヤーおよび関係者とのギャップがあるんじゃないのか。
どうだろうな。
おれはそうなんじゃないかと思ってるが。


しかし、今回のW杯、勝つことについては、ジャパン、どうせだめだと思っている。
忘れよう。日本のためのW杯じゃない。いいチームいい選手はたくさんある。
だが今になって……チャンスはあると判ってしまった……
ひどい状態のJAPANだが、それでも緒戦のカメルーンには勝機があるんだ。
岡田へのエールになっちまう。だから言いたくもないが。
いや、言わねばならない。
ここにきて状況が変わった、変わってしまったんだよ、カメルーン……。

カメルーン戦はやれる。
カメルーンとの南アW杯ファーストマッチを、
それこそ決勝くらいのモチベーションで入ればチャンスはある。
すくなくとも得点の機会は何度もあるはず。
幸いなことに、
カメルーン相手ならサイドバックの押し上げとかそういう生意気をやる必要は無い。
カメルーンのバックラインは連携が取れていないのに、めっちゃ位置が高い。
中盤で奪って速攻かける隙なら十二分にある。
日本はボールを奪ったらFWは相手DFの背後に駆け込む。
MFからGKまでがそこにミドルフィードをける。
DFライン裏に駆け込みまくってる間に、ときどき相手MFとDFにギャップが生じるんだから、
日本の二列目の選手はミドルシュートのフォームを構える時間を作れる。
速攻とミドル、基礎戦術をコンボで90分つづけて放てば必ず点は取れる。
三年かけがモタモタでしかやれなかったオーレスタイルのことは忘れ、
サイドの上がりとかコンビネーションで……
とかまだるっこしいこともやろうとしなければ、
繰り返す、点は取れる。


カメルーンのアタッカーには、
エトーやウォボなど超攻撃力を持ってるプレーヤーがいる。
日本はサイドにはディフェンスを第一にやれるプレーヤーを置く。
できれば長いボールがけれるほうがいい。
キックのクオリティを考えるとサイドバックは長友じゃなくてもいいくらいだ。
ここは左が阿部で右が稲本のセットがベストじゃないか?
よっぽど体調がよくて余計な上がりとか我慢できるなら右は内田でもいい、ベターだが。
そのかわり「アンカー」とかそういうちょこざいな流行言葉に頼るんじゃなくて、
がっちり守るために中盤の底に2人配置したい。
彼らは低めに位置したサイドバックと常にコンビを組んで臨戦する。
このコンビネーションにセンターDFひとりが加わった三人のブロックを左右に作り続ける。
キープする、なんつーヌルい気持ちじゃエトーが軽く超えてしまう。
思い出そう。
日本が「数が揃ってたらとりあえずOK」ってたかをくくってるんだなっていう醜態なら、
こないだチソンが切り裂きでもって(それも7割のパワーだけで)暴いて見せてくれた。
エトー、それから、エトーを狙ってくるパスはチーム全体で睨みたい。
パスといえばカメルーンの攻撃の8割はA・ソングが担っているので、
彼にマンマークをつけたい。
これをやればカメルーンはとたんに機能不全に陥る。
この決断を岡田に請いたいが、カズや北沢をマシン扱いするより難易度が高いか?
マンマークには今野以外適任はいない。
これによって長谷部の位置はひとつあがって、
中村(俊)は控えに回る。
90分かどうかはともかく、
ピッチにいる間は全力でファイトできる選手だけがジャージに袖を通す権利を有する。
中村、それはあなたのフェイバリットブックに登場する、
あの天才・三杉君が教えてくれただろう?
せめて心臓がガラスであればよかったか、
悲しいかな、あなたの場合は心のほうが脆かった。
代表を託すにはあまりにも心もとない。
大一番を前に「ゴールや勝利」ではなく、
「じぶんのプレーを。パスを、アシストを」とこだわり続けた、
その勝負師として半端な心理にも疑いが晴れないよ。
ただし中田の引退以降、
代表をリードする気持ちでいたことはわかっている。
超がつくフットボールマニアだってこともわかってる。
勉強熱心で世界情報に詳しく、
向上心をもってトレーニングしてきたこともわかっている。
ピッチ上でしか感じ取れないさまざまなインフォやエクスペリエンスを、
メディアを通して伝える役割を担ってきたこともわかっている。
日本人のレギュレーションから考えたって、
体格にも身体能力にも恵まれていないのに、
世界的な名門クラブ「セルティック」を牽引した戦績にだってうたれる。
いちばんいいところはあなたが取っていけばいい。
後半30分くらいで登場して、
一撃必殺を見舞ってくれ。


とにかくカメルーンの攻撃の基点A・ソングへのマンマーク
サイドバックのディフェンスとカウンターアタックの徹底……
これが貫ければカメルーンとは互角にやれる。
テストマッチだったこと、ポルトガルが7割のコンディションだったこと、
もろもろ考えたうえで、
残念だがこれが本番一週間前のカメルーンの現状だ。
ロジェ・ミラがおせっかいを焼きたくなるのもわかる。
おれの机の上ではカメルーン×日本のシュミレート、その結果として……
言ってしまおう……勝てる、勝てる。
ただし得点者の名前が浮かばない、浮かばない、浮かばない。
石川と佐藤がいたら「3点は固い」と書けたのに。
0-0か。
……なにが0-0だ! 
……カメルーンも日本も最低だ!



それにしてもイングランドナショナルチームのデカかったこと……。
長谷部選手はドイツですごく大きくなったと思ってたんですが。リオと並ぶとこのサイズ比。
タッパだけじゃなくて、胸板とか腰周りとか、体の厚みがすごいです。大久保や岡崎が子供のようだった。でもそれを活かす方法があるからテベスやメッシがあれだけやっている。イングランドコートジボワールと戦えるなんて、学ぶことの多い日々なんだろうと思います。学びだけじゃなくて学びと戦いを一緒にやれないと……ですが。



ちょっとまえNUMBERのナイスイラスト。