U19日本×U19韓国 @ミャンマー

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10/13(月)の試合、走り書きをまとめておく。

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U19のアジアカップ、ベスト4に進出した国はU20ワールドカップの出場権を獲得する。日本はたしか三大会連続で出場を逃していて、この年代でガチの世界レベルを体感できるかどうかは後の成長にも大きな影響が出るため、どうしても出場したい ―― というモチベーションで望んでいる日本チームだと思われる。監督は鈴木政一さん。ジュビロでN-BOXシステムを考案し、一時代を築いた戦術家だ。
初戦は中国に負け、二戦目は見てないんだけど事前情報で強いと紹介されてたベトナム戦は3-1だったけどロスタイムで突き放しただけで内容からいうと辛勝だったらしく、それでこの三戦目の韓国戦に負けたらグループリーグ敗退の日本は根性入ってた。今年見たすべてのサッカーの試合のなかでも上位に入る熱さ! 体格とパワーで韓国に劣る選手たちが球際もがつがついってたし顔にも気迫が漲り、個人個人が持ちうる技術や戦術をすべて出そうとしていた。そこにセレッソ所属の南野のファインショットが二つ、また南野だよ、彼は別格かもしれない、決めるもん。初戦の中国にもやばいシュート決めてた。この韓国戦の一発目なんてコースなかったし ―― ゴールエリア右のゴールライン手前のところ、キーパーは内側引き締めててほぼゴールまで角度なしだったのにGKの肩の上を抜いてゴール上部に突き刺した ―― 二発目はゴール正面の少し左寄りだったかな、ミドル的シュートをぶっこんだ。南野はJ1でバリバリのレギュラーだからいくら韓国代表の体がでかいとはいえあれくらいやれるもんなのかね? わかんねぇ。スター性抜群のルックスで星回りもいいから代理店がほっておかないって、すでにヒデの所属する事務所に入ってるんだっけ、じゃなくって吉本興業だっけ。とにかくこの大会の南野は凄い。スカウトが集まってるとしたら彼の名前は全員の手帳に走り書きされてるはず。
一方のU19韓国だけど得点シーンはセットプレイからで、日本にはあれを跳ね返す強さを求めたいとはいえ韓国のパワーポイントが発揮されたシーンであり時間帯だったので、日本が悪かったとはいえない。国策かどうかわからないが、やはり韓国のフィジカルは日本チームと次元が違う。お互いフェアにハードに切磋琢磨していけたらと思う。
試合は2-1で日本の勝ち。たぶん初戦で試合の入りにPK与えちゃったDF君かな? わからないけど感極まって泣いてる選手もいて、あれ見たらラモスさんなら「何泣いてんの! 本番はここからだろ!」って激怒するかもだけど、流れが流れだから今回は責められない。気が済むまで泣け! そして次の試合に悔いの残らないように!
勝ち負けだけがサッカーじゃないし、最近は面白みの感じられない試合が多くて、しばらく国内・代表サッカーからは遠ざかるかもなーなんて自然消滅の恋愛のような感じもあったりするけれど、U19日本×U19韓国のように勝ち負けが面白い試合もある。
小説を書くエネルギーは執筆によって蓄えられ、蘇り、漲るってことがわかったのはこないだの夏だった。サッカーも同じ。心の底から噴き上がる思いを完全燃焼しようとする人間や有機的かつ個の顔が際立つようなチームに出会うと、画面を通してとはいえ、そこからしか伝わってこなものを感じ、また試合を見たい、サッカーについて考えたいと思う。



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